訪問看護師が厳選！高齢者にオススメの宅食サービスと頼むときの注意点まとめ

高齢者になると、足腰が弱って買い物に行けなくなったり料理ができなくなったりと、必然と宅食サービスが選択肢に入ってくる人もいると思います。

しかし、宅食サービスは「味が薄い」「まずい」「値段が高い」などネガティブ印象が多くあり、購入を躊躇してしまう人も多いはず。

確かに、ひと昔の宅食サービスはそのような現状ではありましたが、最近は「味よし」「健康によし」「コスパ良し」の業者が増えています。

この記事では、高齢者にオススメの宅食サービスを、訪問看護師の私が紹介してまいります。

ご紹介する宅食サービスは、すべて実際に頼んで味を確かめています。

この記事を読めば、きっとあなたにピッタリな宅食サービスが見つかるでしょう！

主要宅食サービス20社の比較・一覧

まず、有名な宅食サービス20社を一覧表でご紹介します。

サービス名

nosh（ナッシュ）

ワタミの宅食

三ツ星ファーム

まごころケア食

CHEFBOX

わんまいる

メディミール

etsu Calorie Balance Club

食のそよ風

スギサポdeli

筋肉食堂DELI

SONOKO

ニチレイフーズダイレクト

メディカルフードサービス

GO FOOD

ウェルネスダイニング

やわらかダイニング

食卓便

おまかせ健康三彩

ママの休食

味

(5.0 / 5.0)

(4.0 / 5.0)

(5.0 / 5.0)

(3.5 / 5.0)

(4.5 / 5.0)

(4.5 / 5.0)

(3.0 / 5.0)

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(3.5 / 5.0)

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(3.5 / 5.0)

(3.0 / 5.0)

(3.5 / 5.0)

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コスパ

(4.0 / 5.0)

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(2.0 / 5.0)

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ボリューム

(3.0 / 5.0)

(3.5 / 5.0)

(3.0 / 5.0)

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実際の画像

総評

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サク

こんなに多くの宅食サービスがあってビックリですよね！

でもまだまだこれでも一部なんですよ〜。

アヒルちゃん

ただ、多すぎるとどれにしようかという悩みも増えちゃうね…。

高齢者が宅食サービスを選ぶときのポイント

それでは、数多くある宅食サービスの中から高齢者が宅食サービスを選ぶときのポイントを、訪問看護師目線でお伝えしていきます。

高齢者が宅食サービスを選ぶときのポイントは、以下の6点です。

宅食サービスの選び方

・味
・料金/送料
・ボリューム（量）
・バリエーション
・ご飯の有無
・認知度

味

まず、一番は「味」です。

宅食とは言っても、やはり食べるからには美味しさは追求したいもの。

以前は、「宅食サービス＝まずい・味が薄い」というイメージでしたが、昨今はかなり味にこだわる宅食サービスが増えてきました。

しかし、味は実際に頼んでみなければ分からないので、ぜひこれから紹介する私のオススメを参考にしてみてください。

料金/送料

次に「料金/送料」です。

いくら味が良くても、値段が高いと手は出しづらいもの。

特に宅食は、ある一定の期間、継続して頼む人も多いと思うので、できるだけ安く済ませたいものです。

一般的に宅食のボリュームゾーンは「700円前後」と言われています。

もちろんボリュームゾーンなので、700円より安いところも高いところもあります。

しかし、安ければそれなりの量や味ですし、高いところは本当に料亭に出てきてもおかしくない味付けのところもあります。

お財布と相談して、どの程度宅食に費用を捻出できるか調べてから注文するようにしましょう。

また、宅食の料金と同じくらい重要なのが送料です。

送料1回分が宅食1食分を上回ることも少なくありません。逆に送料無料の宅食サービスもあります。

お弁当代と送料、両方を含んだ料金で考えるようにしましょう。

こちらの記事（宅食弁当を毎日・週1回・週3回頼んだ時の料金は？コンビニ弁当や自炊と徹底比較！）では、宅食を継続して頼む場合のシミュレーションをしているのでぜひ参考にしてみてください。

ボリューム（量）

次にボリューム（量）です。

よく、「高齢者は少食だからボリューム（量）が少ない宅食サービスを選ぶべき」という意見も聞きますが、私は大きな間違いだと思っています。

確かに、少食な人はボリューム（量）が少ない宅食サービスを選ぶべきですが、たくさん食べたい人はボリューム（量）の多い宅食サービスを選びましょう。

「高齢者＝少食」のイメージのまま1食の量を減らした結果、間食が増えて血液検査データが悪化してしまったというケースも珍しくありません。

世間のイメージに惑わされず、自分にあった量の宅食サービスを選ぶことが大切です。

バリエーション

高齢者は、医者から「塩分を控えるように」「ちょっとカロリー高いよ」など、食事制限を勧められている人も多いかと思います。

その点、宅食サービスには豊富な制限食を揃えているところがあります。

制限食の例

・カロリー制限食
・塩分制限食
・糖質制限食
・たんぱく制限食

また、食事が噛みにくい・飲み込みにくくなったという人は「やわらかい食事」を提供している宅食サービスもあります。

中にはやわらかさを選べる宅食サービスもあります。

やわらかさの例

・「厚焼き卵ほどのかたさ」
・「だし巻き卵ほどのかたさ」
・「スクランブルエッグほどのかたさ」

＊「やわらかダイニング」より

特に、制限食ややわらかい食事は自宅で作るとなると大変な労力と手間を要すので、高齢者にとっては需要が高いサービスとなっています。

それぞれの目的・状態に合わせてバリエーションを選びましょう。

ご飯の有無

多くの宅食サービスは「おかずだけ」で構成されていますが、中にはご飯がついてくるものもあります。

炊飯器を使えない、洗う手間を省きたい人はご飯付きの宅食サービスを選びましょう。

ただ、前述した通りご飯付きの宅食サービスは少なく選択肢が限られてしまいます。

また、ご飯がつくとその分料金が割高になる傾向にもあります。

そのため、ご飯は「サトウのご飯」など、即席で作れるものを利用しても良いかもしれません。

インターネットを利用すれば自宅まで届けてくれます。

認知度

最後は「認知度」です。

確かに、今まで紹介した要素より重要度は劣りますが、どっちか迷ったら認知度が高い宅食サービスを選びましょう。

やはり、認知度が高い宅食サービスはそれなりの理由があります。

みんなが利用しているので安心して頼むことができるというメリットもあります。

訪問看護師が厳選！高齢者にオススメの宅食サービス

それでは、訪問看護師の私が厳選する、高齢者にオススメの宅食サービスを目的別でご紹介していきます。

興味がある宅食サービスは、レビュー記事か公式サイトで詳細をご確認ください。

特にレビュー記事では実際に食べたときの写真や動画、登録方法や解約方法まで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

とにかく味にこだわりたい高齢者にオススメは「etsu Calorie Balance Club」

etsuは、大阪北新地にある高級料亭が監修する宅食サービスです。

「美味しい」を諦めないというテーマのもと、とことん味にこだわったお弁当を提供しています。

また、一流料理人だけではなく専属の管理栄養士も献立を監修しています。

1食あたり380kcalという低カロリー惣菜を実現しているため、食事制限をしている高齢者も安心して食べることができます。

正直、1食あたりの料金は割高ですが、とにかく味にこだわりたい人はetsuをぜひ試してみてください。

今までの宅食サービスとはまったく違うことを実感できるでしょう。

etsu Calorie Balance Clubの宅食レビュー

＊商品：煮込みハンバーグセット

サク

口に入れたらとろけるお肉！！

味付けもしっかりで高級感を感じましたよ〜！！

コスパ（安さ）重視の高齢者にオススメは「ワタミの宅食」

ワタミの宅食は、「病者・高齢者食宅配市場」で売り上げシェアNo.1の宅食サービスです。

居酒屋チェーンでも知られることから、日本一有名な宅食サービスと言っても良いでしょう。

ワタミの宅食の献立は管理栄養士が設計しています。

カロリーや塩分が緻密に計算されているため、高齢者や食事を制限したい人も安心して食べることができます。

また、ワタミの宅食は「美味しさ」にもこだわっており、お弁当にも関わらず「4つ」のだしを使用しています。

作ったお弁当は急速冷凍して宅配されるため、電子レンジで温めても味を落とさずに楽しむことができます。

1食390円〜頼めるのはワタミの宅食だけ！

とにかくコスパを重視したい、けど美味しく食べたいという人にオススメです。

ワタミの宅食のレビュー

サク

世間では「ひどい」という声もありますが、正直もっとひどい宅食はたくさんありますよ。。

ワタミの宅食は決してひどくなく、さすが飲食チェーンならではの万人ウケする美味しさがあります！

たくさん食べたい高齢者にオススメは「筋肉食堂DELI」

筋肉食堂DELIは、「今日の食事が明日の自分のカラダを創る」をモットーに、とことん身体作りに焦点を当てたお弁当を提供しています。

高たんぱくで筋肉をつけたい人からダイエットに励む人まで、幅広いニーズに応えている宅食サービスです。

なんと1食のボリュームは「500g」近いものもあり、宅食の中では群を抜いてボリュームが多いお弁当になります。

ただ単にお肉を提供するだけではなく、レストランの料理人がメニューの監修をしているため、「美味しさ」にもこだわっています。

また、厚生労働省が推奨する栄養バランス＝PFCバランスを考慮しているため、「筋肉をつけたい・維持したい」と思っている高齢者も安心して食べることができます。

特に運動習慣がある高齢者は、たんぱく質を摂取しないと筋肉が構成されません。

高齢者だけどしっかりと量を食べたい！という人は、ぜひ「筋肉食堂DELI」をオススメします。

筋肉食堂DELIのレビュー

サク

正直、宅食サービスで量を食べたい人は筋肉食堂DELI一択！！

他と比べてボリュームが桁違いです。

味付けも美味しいですし、ぜひ一度試してみることをオススメします♪

食事制限が必要な高齢者にオススメは「食卓便」

食宅便は日清医療食品が展開する、日本全国で最も病院・福祉施設に食事を提供している宅食サービスです。

9,000人以上が所属する日清医療食品の管理栄養士・栄養士が考察した豊富なメニューがあり、制限食が必要な方からガッツリと食べたい人まで、幅広いニーズに応えています。

冷凍でお届けするので、電子レンジでチンするだけで美味しくお手軽に食べられるメニューをお届けします。

食卓便の制限食コースメニュー

商品名	低糖質セレクトA~G	塩分ケアA~G	たんぱくケアA~G	カロリーケア1200	カロリーケア1600	やわらかい食事
参考画像
商品の特徴	1食あたりの糖質10ｇ以下	1食あたりの塩分2.0ｇ以下	1食あたりのたんぱく質13ｇ程度、塩分2.0ｇ、カリウム500ｍｇ、リン270mg以下	1食あたりのカロリー約400Kcal	1食あたりのカロリー約530Kcal	歯ぐきでつぶせる固さ
セット数と料金（税込）	7食：3,920円	7食：3,920円	7食：4,340円	7食：4,340円	7食：4,340円	7食：4,340円
1食あたりの料金（税込）	560円	560円	620円	620円	620円	620円
定期便の有無	○	○	○	○	○	○

アヒルちゃん

腎臓病や糖尿病など、食事制限が必要な方にオススメです！

食卓便のレビュー

サク

豊富な制限食メニューがあり、きっとあなたにぴったりなコースが見つかるはず！

副菜が4つも付いていて飽きずに食を楽しめるのも嬉しいポイントです♪

やわらかい食事が必要な高齢者にオススメは「やわらかダイニング」

噛む力・飲み込む力が弱くなった高齢者は、食材を柔らかくする必要がありますが、自宅で作ろうと思うとかなり労力を要するもの。

やわらかダイニングは、3段階の「やわらかレベル」により食材の固さを選択することができます。

やわらかさの例

・ちょっとやわらかめ＝「厚焼き卵ほどのかたさ」
・かなりやわらかめ＝「だし巻き卵ほどのかたさ」
・ムースやわらか＝「スクランブルエッグほどのかたさ」

レンジでチンをすれば良いだけなので、すぐにその人にあった固さのお弁当を食べることができます。

やわらかダイニングは、管理栄養士が監修しているため栄養バランスに配慮しつつ決まった栄養価に調整されています。

また、やわらかい食事と聞くと、「見た目が悪い」というイメージを持つかと思いますが、やわらかダイニングは赤・黄色・緑の食材を、彩り良く取り入れています。

ぜひ、実際のレビューで確かめてみてください。

やわらかダイニングのレビュー

サク

やわらかダイニングは、唯一宅食サービスの中でやわらかさを選べるサービスです。

きっと自分に合うやわらかさが見つかるはず！

味付けもしっかりとしていて美味しいですよ♪

高齢者が宅食サービスを選ぶときの注意点

気になる宅食サービスは見つかったでしょうか？

最後に、高齢者が宅食サービスを選ぶときの注意点をお伝えしてまいります。

トラブルに見舞われることなく、宅食サービスを楽しみましょう！

サブスクリプションサービスを理解する

近年、宅食に留まらずサブスクリプションサービスの需要は増加しています。

サブスクリプションサービスとは、「定期購読、継続購入」を意味し、一定期間利用できる権利に対して料金を支払うビジネスモデルを指します。

つまり、一定期間の料金を支払っておけば、定期的にお弁当や食材を届けてくれるシステムです。

いざ実際に宅食サービスを導入するとなると、ほとんどの人がサブスクリプションサービスを利用することになると思います。

毎回注文をする手間が省けるので、高齢者にとってはありがたいシステムと言えるでしょう。

私も、導入するのであればサブスクリプションサービスの利用をオススメしています。

しかし、できるのであれば管理は家族がしてあげる方が望ましいでしょう。

というのも、定期的にお弁当や食材を届けてくれるということは、裏を返せば必要ないときでも届いてしまうということです。

よくあるのが、「食べきれずに捨ててしまう」ということです。

高齢者は1回の食事摂取量は多くありません。

そのため、「今日は半分食べて明日は残りを食べよう」と、お弁当一つを分けていることも少なくありません。

このような高齢者に毎日お弁当が届いてしまったら、食べ切るのも難しいですし、何よりもお金の無駄になってしまいます。

このようなとき、すぐに「これは頻度が多いな。来週から減らしてもらおう。」と行動に移せる高齢者は少ないでしょう。

この点より、管理はできるのであれば家族がするのが望ましいと考えます。

多くの宅食サービスは、「購入者」と「届け先」を分けることができます。

「購入者」は家族にして「届け先」を高齢者宅にしておき、定期的にお弁当は全部食べられているかを聴取しましょう。

また、購入者を家族にしておくことにより、解約がスムーズにできるというメリットもあります。

昨今は消費者契約法により解約がしやすくなったとはいえ、高齢者にとってはハードルが高いかもしれません。

ということもしっかりと頭に入れておきましょう。

メニューは「おまかせ」がオススメ

宅食サービスのメニューは、「自分で選ぶ」か「おまかせで届く」かに分けられます。

メニューを自分で選ぶ場合は、購入するたびに好きなお弁当を選択することができるというメリットがあります。

しかし、毎回メニューを選ぶ必要があることから手間になってしまうことも考えられます。

また、メニューの選択を忘れた場合は、一番最初に選択したメニューがずっと届いてしまうことになります。

一方、おまかせで届く場合は、嫌いな食材が届く可能性があるというデメリットはあるものの、栄養バランスを考慮したお弁当を届けてくれます。

毎回違うメニューを届けてくれるので飽きずに宅食サービスを続けられるというメリットもあります。

私は、高齢者が宅食サービスを導入するなら「おまかせで届く宅食サービス」をオススメしています。

高齢者が毎回メニューを選ぶことは非現実的ですし、何より長期的に栄養バランスを考慮したメニューをプロに選んでもらうべきです。

今回、紹介した宅食サービスはすべておまかせで届きます。

もし、自分でメニューを選択したい人は、「nosh」や「三ツ星ファーム」が代表なので参考にしてみてください。

受け取りをする必要がある

多くの宅食サービスは冷凍で届くため、置き配や宅配ボックスの利用ができません。

そのため、玄関に行き直接商品を受け取る必要があります。

しかし、高齢者になると玄関まで一人で行けない、また大きなダンボールを受け取って運ぶことができないという悩みも出てくるでしょう。

その点、宅食サービスは日時指定が可能です。

自分で商品を受け取ることができない高齢者は、誰か他の人がいる時間帯を指定して注文するようにしましょう。

多くの宅食サービスは「21時まで」配送可能なので、仕事終わりで受け取ることも可能です。

サク

もっと知りたい人は、こちらの記事（高齢者にとって宅食は良いことばかりではない！？気をつけることと選ぶときのポイント！）でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてね！

訪問看護師が厳選！高齢者にオススメの宅食サービスまとめ

今回、ご紹介した高齢者にオススメの宅食サービスは以下の通りです。

高齢者にオススメの宅食サービス

・とにかく味にこだわりたい→etsu Calorie Balance Club
・コスパを重視したい→ワタミの宅食
・たくさん食べたい→筋肉食堂DELI
・制限食が必要→食卓便
・やわらかい食事が必要→やわらかダイニング

また、以下の点を注意して注文をするようにしましょう。

高齢者が宅食サービスを注文するときに気をつけること

・サブスクリプションサービスは子どもなど若い人が管理をするのが望ましい
・メニューは「おまかせ」で届くところがオススメ
・商品の受け取りは高齢者以外の人がいるときに指定しよう

宅食サービスを利用すれば、買い物や料理の手間がなく健康的な食事を摂取することができます。

ぜひ、今回紹介した宅食サービスを試してみてください！